13. 真・三国無双2

真・三國無双2 MEGA HITS!

真・三國無双2 MEGA HITS!

メガヒッツ!ゲー

真・三国無双』はミリオンセラーを重ねたシリーズです。改めてオススメ具合をかくものでもないので、今回は「私はこう楽しんだ!」的内容にします。
画像はあえて『MEGA HITS! 真・三国無双2』にしてみました。初めての人には、お値段的にも内容的にもお手ごろだと思います。3になると、アイテムやシナリオが少し複雑になるし。
で、内容紹介ですが、(いつもの通り(笑))↑の画像をクリックしていただけると、リンク先で紹介文があります。加えると、本シリーズは、PS2の画像処理があって初めて実現したグラフィック、ひいてはゲーム性をもつ作品だと思われます。
真・三國無双3 Empires
具体的な雰囲気は次のような感じ。PS2のパワーによって、たくさんの3D敵キャラが「ワラワラワラ〜…」とやってきます。それを、「ヲリャ!」(←おっさんキャラ)とか、「ヤぁ!」(二枚目)とか、「ェエぃ♪」(美少女)とやって、ザックザックやっつけます。武将と呼ばれる中ボスは歯ごたえアリ。時には迂回してまず雑魚を倒し、味方もいる中で倒したほうがいいのです。
すっごく単純な分、(難易度調整いるものの)誰でもが楽しめるゲームです。
…なのですが、「三国志」の世界観ということが、どうしてもプレイヤーの楽しみ度に影響している気がします。好きな人は既にやられてることだとは思いますが、以下は、「三国志」の世界にどっぷりはまって本作を骨の髄まで楽しむことのオススメです。

漫画『蒼天航路』『三国志』を読む

まず、『蒼天航路』の「泗水関の戦い」(6巻)くらいまで読むのはオススメです。『蒼天航路』は、三国(魏・呉・蜀)の君主の1人、魏の曹操を主人公とした漫画です。曹操は、三君主の中でも三国時代初期から勢力を広げたということもあり、この漫画では漢代末から黄巾の乱という、三国時代前が非常に丁寧に描かれています。
蒼天航路(1) (講談社漫画文庫)
とはいえ、性描写&暴力描写が甚だしいのも特徴。苦手な人は、董卓(トウタク)のあまりの禍禍(まがまが)しさに「オエッ」とくるのでご注意を。しかしながら、本ゲームで董卓天誅を下すにも力が入ることでしょう。なお、この漫画にハマリすぎると「曹操様ー!」とか「惇兄ぃ!」とかしか言わなくなって、蜀・呉のキャラを使わないのももったいないところです。
三国志 1 (潮漫画文庫)
次に、永遠のスタンダードともいえる漫画『三国志』(横山光輝作)です。こちらは、前半は蜀の君主・劉備の高潔さ、後半は軍師・諸葛亮の献身ぶりが特徴です。三国志の全体像がわかりやすいのですが、なにぶん長いので、お時間あるときオススメです。ちなみに、本ゲームと著しく異なる点は、趙雲のルックス。ゲームでは朝日の如き美青年ぶりが、この漫画ではエラのはった只のオッサンなので注意が必要です。なお、この漫画にハマリすぎると「劉備殿っ(汗)」とか「孔明様……(涙)」とかしか言わなくなって、魏・呉のキャラを使わないのももったいないところです。
呉・三国志〈1〉長江燃ゆ―孫堅の巻・孫策の巻
さて、公平をきせばここで呉のオススメどこなのですが、書籍を見かけるんですが、僕は読んでないのでなんともいえません。だけど、本ゲーム(というか三国志の設定上)、呉のキャラは美男美女揃いということもあるので、それなりにバランスはとれるかと思います。

真・三国無双』雑記

あくまで本作は独立した楽しみのあるゲームです。アメリカでも売れたみたいですが、それがゲームとしての独立性を証明しているようなもんですよね。(向こう三国志知らないよね)
でもやはり、三国志へのガイド的な配慮もあって、「三国志事典」というコーナーがあるので、アクションに疲れたときにツラツラ眺めるのもいい感じです。
小説十八史略(四) (講談社文庫)
僕が初めて三国志に触れたのは、司馬遼太郎陳舜臣の小説だったんですが、本作のようなゲームから入る人は増えるんだろうな。本作に限らず史実にあったであろう戦争が、どんどんリアルにゲームで遊べるようになってくるというのも不思議なもんです。古代戦ジャンルのゲーム、大好きですけどね(笑)。
歴史的に「一騎当千」と似たようなことはきっとあったのでしょう。三国志チョコチョコうんちく考えるよりは、いっそのこと『トロイ』にも通じるような、英雄物語としてみたほうが楽しそうな気がします。
トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]