OutOfNumber

けんこうKAMU KAMU

健康カムカムでアゴをきたえて、30円→

仕事

がだんだん落ち着いてきて、嬉しい。
ホームページの仕事はいつでも確認できるから楽しくもあり、
オチるとすぐわかるから辛くもあり(オイオイ)。。

今回は、「はてなインパクト」(はてな始めた)とか「ドラクエショック」(はまった)があって、大変だったな〜。。どっちも仕事じゃないな(笑)

まだまだいろいろ覚えていかねば。
↓こういうのもっと勉強したい。
CSS Zen Garden: The Beauty of CSS Design

スカイプ

このネタ今回最後で。。
スカイプメンバー間の会話は、音質がすばらしく良かった。
三人〜会話もしたいなぁ。メンバー同士の会話は使える。
スカイプアウトも購入して、遠方の実家や携帯に電話してみた。
これは音質が悪かったり、通知番号が変わったりなので、用途が限定的かも。


通話相手とあらかじめ打ち合わせできてれば、凄いコストダウンになりそう。
この前テレ東で、業務全般にシッカリと利用してる中小企業が出てました。

マンキツ戦争 −仁義なき

地方都市在住ですが、ここ数日、漫画喫茶の閉店、リニューアルが激しい! です。
思い出の店がなくなるのは寂しいもの。ヤニでべたつく『蒼天航路』を徹夜で読んだ「ぷら○ット」。頼んだ親子丼がショッパ過ぎて思わずキレタ「ヨム○ム」。ネット回線が妙に遅かった「ほんた○ん」。カレーがうまかった…
これからも、近所のマンキツ戦争(抗争第二期)の行方をドキドキしながら見守っていこうと思います。

33. ドラゴンクエストⅧ

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

新生した往年の名作

嬉しい意外性をもったタイトル。人気シリーズの最新作で、やり終えた人多いと思うんですが、いや〜楽しかった。
なにが意外かというと、映画に例えていえば「『ロッキー5』が一番面白い!」というようなアリエナイこと。新しい技のためか、それとも往年の練られた技か…。続編モノでいったいなんでこんなにハマッタんだろう。
内容紹介は、上の画像をクリックしてください。
補足すると、まず「トゥーンシェーディング」技術による、アニメ風グラフィック。これは、素材は3DCGだけどアウトラインがあってイラスト調に表示されてること。これがメチャクチャ親しみやすくて、鳥山明の世界にどっぷり浸れてイイ感じ。
ドラゴンボール 完全版 (1)   ジャンプコミックス
次に、データは3Dなので、広大なマップの探索が楽しめます。「(町とか)時間かかってヤダ」という時もありますが、「アニメ調だけどリアル」感をかもしている。
さらにシステム面では、バトルで使う「テンション」等ありますが、思うに、そうした新しい演出がRPGのオーソドックスな楽しみにしっかりなじんでるんですね。例えば「合成」は、次の町での買い物の楽しみを邪魔しない。例えば「スキル」は、パーティ(勇者、戦士、魔法使い、神官(騎士))の役割分担を大きく逸脱はしない。
ともすれば「よくあるただのRPG?」という疑念もありそうですが、そうではない。たぶん、高い高い次元のレベルでバランスとれてるんだと思います。
このへん、これまでに蓄積されたデータ、なにか練られたものが生かされてるのかなと推測したりもするんですが。シナリオも同様です。王道。お姫さまを救うおとぎ話だとして、なぜか夢中にさせられる(いい歳こいて)。ゲームってこれでいいよね。妙な自己分析話とかはもう古いかも。
本作は、新しい技術の魅力を充分に発揮しつつ、熟練されたバランスに知らず酔わされる、という二面性をもったゲームです。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (DQ VIII プレミアム映像ディスク同梱)
なお、エムリンクmLink更新の言い訳。本作にハマリ、返す刀でリメイク『Ⅴ』もやりこんでますた。突如襲うドラクエブーム!アホですね〜、はっはっ。……。(..)

ゼルダリンク【ややネタバレ】

本作の新しい技術、3Dを全面採用した「トゥーンシェード」。ネットで言われましたが、どうしてもゼルダを思い出します。直接的には、『風のタクト』。
ゼルダの伝説 風のタクト
実は、本作プレイして3Dゼルダシリーズの影響を他にも随分感じました。絵柄に限らず、狙ってる雰囲気が似てるというか。。気ままにあげていきます。ドラクエの井戸の中とゼルダの地下(岩の下など)、序盤のBGM(トラペッタ)、3D平原での馬のいななき、モリーチンクル(声の効果音&衣装)など。比べてプレイすれば他も確認できると思います。
ゼルダの伝説 時のオカリナ
3DRPGでは先駆けのゼルダの影響というのは避けられない気もしますが、あえて狙ってるというか、ゼルダ好きなスタッフが作ってるような、そんな不思議な印象があります。オマージュというには間隔短い気もするしな。
僕はゼルダファンなので次のように考えます。ゼルダが開拓した表現法が、ドラクエにのっかったことで、3Dゲーム表現の真のスタンダードになったのかなぁと。パクリ論争するより誇らしいしね。
ちなみに、逆にドラクエでは全く採用されなかったゼルダ的3D要素もあります。それは3次元ダンジョンでの謎解き(視界をまわして上方の入口探したり、3D迷路のブロック移動したり)。あれ、難しすぎるもんな(笑)。

メッセージ【ネタバレ】

物語の本筋は、序盤の「呪い」の謎や近い人々の死でひっぱられるけど、終わってみるとあたりさわりのないゲームっぽいお話かもしれません。エスコートストーリー、姫を救って大団円の話なんだと思う。
なんだけど、一本の筋を王道物語でみせながら、サイドストーリー、エンディング後のストーリーあたりもしっかりしてたので浸れました。このあたりも、メインは基本的にして、周囲に遊びがあるという構成。
で、サブイベントに意外とメッセージ性があるのかもと思ったりしたんで、最後にアスカンタ城のイベントとりあげます。ここでは、本筋で必要なアイテム入手あるけど、サブなのに王様のイベントムービーがやけに長い。
お話は、最愛のお妃を亡くした王様が、いつまでも涙して悲嘆に暮れているところから始まります。状況を好転させるために、主人公達の働きによって月の魔法がお城にかけられます。魔法は、モノ(例えば靴)に染み込んだ(人の)思い出が再現されるというもの。玉間のカーペットや玉座や城の屋上で、在りし日のお妃が、若い(未熟な)王様をいつも励まし愛しんでくれたこと。そして彼女の言葉で、前に進むことができたかつての王様の姿。これらがビデオ再生のようにあらわになります。目の当たりにする今の王様は、徐々に力を取り戻し、再び前向きになり、王政がよみがえるのです。
これはいわば、過去の思い出を励みとして未来へ歩みを進めるといった小話です。どこにでも思い出はひそみ、魔法で蘇えるというのはロマンティックですが、メッセージにはなにか老成されたものを感じたりもします。たとえ思い出話でも、聞いてるの時の感情はライブで、それは未来を動かせるもの、というか。
なお、似たようなモチーフが『Ⅴ』(←今やってるんで(笑))にもあって、神の塔で「たましいの記憶」というのがチラっとでました。
人それぞれでしょうが、僕はこんなとこになんだか「ドラクエらしさ」を感じて、嬉しくなっちゃうんですよね。

32. BANANA FISH

Banana fish (19) (別コミフラワーコミックス)

Banana fish (19) (別コミフラワーコミックス)

傑作ハード・ロマン

往年の名作と思っていたのですが、今も冷めない漫画みたい。カテゴリーはなんだろう、少女漫画ハードボイルド? クライムサスペンス? と迷っていたところ、コミックにいいフレーズありました「傑作ハード・ロマン!」。わかるようで分かりませんが(笑)、読めば面白い。コレ考えた人偉いな。
内容紹介をAmazonから引用しようとしたら英語だ。しかも「ゲイでギャングのリーダーであるアッシュ・リンクスは…」とのっけから著しく間違ってるので、簡単に。
1980年代、アメリカN.Y.を訪れた奥村英二は、危険なスラム地区で不良少年達のボスであるアッシュ・リンクスと知り合います。美しい容姿とは裏腹に、野獣のような戦闘力、そしてリーダーシップを持つアッシュ。彼の二面性に初めて触れるとき、周りの人々は一様に戸惑います。しかし英二は、彼の内面にさらなる何かも感じている。。個性的な少年を軸に、物語は”BANANA FISH”というコードネームを追って、シチリアマフィア、ベトナム帰りのジャーナリスト、チャイナタウンの華僑、N.Y.市警などが織り成す一大ミステリーを展開します。
本作は、全19巻の壮大なドラマですが、おそらく前半と後半に二分されます。前半は、”BANANA FISH”というコードネームの謎を追う物語にぐいぐい引き込まれ、後半はアッシュというキャラクター性にぐいぐい魅了されます。いずれにせよ、ぐいぐいです。
また綿密な取材によるのか、リアルな社会情勢の描写が骨太で、多面的な見方が楽しめるのも魅力。刊行当時は「ぶっ飛び」と感じたバイオレンス、銃撃戦も、今ではテロ社会のサバイバルリスクとして逆に迫力も感じます。
Banana fish another story (小学館文庫)
さて、特異なまでに魅力的な主人公、骨太な社会描写、そのうえ文学・科学の深い教養も含まれる本作は、リンクを追うなんてとてもできません。と、まずは敗北宣言しておいて…、本作から派生する物語、番外編にリンク。『Banana fish another story』本作登場人物の番外編がまとめられてるそうです。本作最終巻の番外編が面白いので、きっと面白いんだろうなぁ。ハイ、読んでません<(_ _)>
Yasha(夜叉) (1) (別コミフラワーコミックス) イヴの眠り―YASHA NEXT GENERATION (1) (flowersフラワーコミックス)
そして、同作家の『Yasha(夜叉)』『イヴの眠り』は、本作にも登場するシン・スウ・リンが出てくるそう。知らんかった(TT) これから読みます。

リンクは続くよ

と、今も熱い本作ですが、僕は吉田秋生作品に80年代カルチャーの集大成的な印象があったんですよねェ。気ままにリンクします。
ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)
主人公アッシュの絵柄が巻を追うごとに随分変わりますが、初巻は大友克洋の初期短編集を連想します。細目、ふっくらがカッコイイ。
マイ・プライベート・アイダホ [DVD]
後半の美青年ぶりは、早世したリバー・フェニックス。『マイ・プライベート・アイダホ』ではキアヌ・リーブスと男娼役を演じています。年代は同時期なので影響あったか分かんないけど。
プラトーン〈特別編〉 [DVD]
ベトナム戦争で極限のストレスのもと兵士が麻薬に溺れる様は『プラトーン』ですな。
ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
次に、気ままな連想ではなく出典元ですが、”BANANA FISH”というネームで「死を招く魚」というのは、サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』の一編。内容全く覚えてないゃ。
海流のなかの島々(上) (新潮文庫)
殺し屋ブランカの愛読書『海流のなかの島々』はヘミングウェイ。コレ読んでません<(_ _)> だけど「孤独な魂」というのが、ヘミングウェイと本作後半に共通するテーマなので重要なんだろな。
マックス・ロボ→狼王は、『シートン動物記』と(笑)。
これらの文学作品は80年代ではないけど、なんとなくこうした引用に教養主義を感じるのかも。まだ読書がカッコヨカッタ時代。
河よりも長くゆるやかに (小学館文庫)
ちなみに、本作から外れますが吉田秋生作品『河よりも長くゆるやかに』は、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』に限りなく設定が近いです。
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)
さらに余談ですが、華僑の国際進出が清朝崩壊によって隆盛したというのも、この漫画で知ったなぁ。
まとめると、本作は、国際社会の深い知識や多くの文学作品、多くの映画に裏打ちされた作品で、しかもそれらがかいま見れます。リンクはきりないので、以下、キュッとしぼります。

少女漫画らしいか、らしくないか【ネタバレ】

読者も(たぶん作家も編集者も)皆大好きな、主人公のアッシュですが、このキャラクター自身が本作の最大の特徴といえるかもしれません。
彼は、レイプされ、支配された幼児体験を持つゆえに、何者にも支配されることを嫌う反抗の人に育ちます。その生き方を貫くためにも銃の技術や、殺人術を貪欲に吸収し、あらゆる分野の知識も獲得している。実は読んでて「アッシュはいったいどこまでスーパーマンなんや?」という疑問がチラチラしたりもするんですが、その存在感がゆるぎないのは彼の弱さが鮮やかに描かれるためでしょう。
で、そんな彼の「救い」となる存在が、スラムでは生き抜く術さえない英二ですが。。。今読むと「英二がスーパーマンなんだな」と素直に感じます。
物語の後半、アッシュ以外にも「孤独な魂」をもつ男達が登場します(パパ・ディノさえそうなのかな)。彼らの台詞から語られること。「孤独」を他者で埋めることは罪なのか、誰かの支配を受け入れれば少しは「孤独」から逃れられるものなのか、そもそも人間は「孤独」なもんで行き着く先には死しかないのか。含むテーマは様々です。
ひいてみると、現実には男と女がいるわけで、そのへんの生きる問題を補いあったりするもんでしょうが、本作には不気味なほどに女性がでてこない。
男と女を描いたらミもフタもないというが一つあるかもしれません。あるいは、男女というのをいったん外して、抽象的に人間を描くことで、その「孤独」しかし「生の美しさ」を徹底してクリアに表現してるのかなぁと思います。
そういうの考えてると、この漫画というのは、小説でも味わいでないし、映像化はとても無理っぽいし、少女漫画だからこそできるお話だったのかなという気がしてくるんです。

31. 仁義なき戦い

仁義なき戦い [DVD]

仁義なき戦い [DVD]

麻薬的大作

お久しぶりのエムリンクmLink。「仁義」シリーズ(5本!)をいっときます。最初にいうと、とりたてて一本一本がめちゃくちゃ面白いとは思わないんですが、麻薬的魅力でやめれなくなる、パワーある作品なのでお時間あるときにどうぞ。(もう本当に)
内容紹介です。

 チャーーン!!  チャララら〜! ♪
 …
 ドゥンダン ドゥンダン 〜 ドゥンダン ドゥンダン ズチャッチャッ♪
 ドゥンダン ドゥンダン 〜 ドゥンダン ドゥンダン ズチャッチャッ♪

戦後、広島 呉市の復員兵、広能昌三(菅原文太)は、若者仲間とともに、まだ弱小組織であった山守組の舎弟となる。壮絶な縄張り争いや内部抗争をめぐり、非常で冷酷な男達の闘いを描く、「実録ヤクザ」の物語である。
実際の事件を基にしたお話です。が、ストーリーの妙に興ずるものでもないような…。話の展開、登場人物の動きがあわただしすぎて、もう途中からは「…で、次は一体誰が殺(と)ラレルノ?」となっちゃいます。しかしシンプルなバイオレンス描写が、本能的にやみつきになります。なお、広島弁が面白い。「…すればいいじゃない?」「のォ〜?」なんてのも新鮮で癖になっちゃった。
レザボア・ドッグス [DVD]
本作に興味もったのは(多くの人がそうだと思うけど)、クエンティン・タランティーノ作の映画が好きだから(笑)。本作に近いとこは、『KILL BILL』よりも『レザボア・ドッグス』かしら。本作の魅力である迫力ある演出の影響など、よく目にしますよね。
キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック [DVD]

実力派俳優 何回転? 【ややネタバレ】

このシリーズとっても面白いところがあって、一度殺された役をやった俳優が、別な役に生まれ変わってまた出てきます。で、また殺されます。
「仁義なき」非常・残酷がウリの作品ですが、「あ、タッチャンまた出てきた」となるあたり、ほのぼのとあったかい気持ちにもなれます。
回転数多い人達みてみると、梅宮辰夫(タッチャン 眉毛あるのとないの)、松方弘樹(ヒロキ 色白→色黒→他 3回くらい死んじゃう)、川谷卓三(タクゾー 3回?)、北大路欣也(キンヤ 準主役級2回)、渡瀬恒彦(ツネヒコ)などなど。
オールスターキャストということで、こういうつくりなのか、おおらかです。手塚漫画とかでキャラクターシステムというのを聞くけど、さすがに一度死んじゃった役者でてこないよなぁ。だけど、次に誰が「また」出るかというも大きな楽しみの本シリーズ。
さて逆に、無事に役をまっとうする俳優さんは、主役の菅原文太(ブンちゃん)、小林旭(アキラ カッコイイ!)、金子信雄さんとかですね。
ところで、金子信雄さん演じる山守組組長というのが、また異色な人物で、老獪な親分で自らは暴力は苦手、いつも若者を利用する(ヤクザというより)事業家。必殺技は情けない泣き落とし。この役がもう、憎らしくて、憎らしくて、やがて愛しちゃう、という感じなのです。
本シリーズでは、昔の日本人のカッコヨサとか、卑怯さとか、それらが堪能できる。
豪華な俳優陣が大きな魅力の作品だと思います。

若者寄り

最後に少し意外だったこと。俳優陣が(当時)若手の方がいっぱいでてるのもそうだったのですが、作品のテーマが「犠牲になる若者たち」というのが前面にあります。「若い力を導くのは大人次第」というか。なので、「この頃は、邦画界自体が若々しかったんかな〜」と、余計なことまで思ってしまう。
L.A.コンフィデンシャル [DVD]
正義の若者、年寄りの腐敗、そして、政治での収束という作品で思い出すのは、『L.A.コンフィデンシャル』。
こういうのアメリカ的な話かと思ってたんですが、日本にもこういう気分の時代があったんですね。
バトル・ロワイアル [DVD]
バトル・ロワイヤル』は全く逆だしね。面白いですね。

OutOfNumber

初でない日の出

あらためまして
新年あけましておめでとうございます。

トラックバック

やんなきゃやんなきゃと思いつつ、とりあえず初トラックバックためします。
文ちゃんのイラストにずっと憧れてました(笑)
文ちゃんといえばちなみに、『仁義なき戦い』は、5までみましたが、どうにもすっきりしないので、新シリーズみちゃうかも。

http://trackbackyaro.cocolog-nifty.com/

アドセンス広告

はじめました。
ページの内容に関連して、更新した時によって変わる広告です。左下にさりげないつもりで。
試してみて一番うけたのは、『トレイン スポッティング』のページで、「子どもにふさわしい世界を…」という広告です(笑) お試しを。

今年は

自宅サーバをやると思います。ええ、きっとやるでしょう。何かの力に突き動かされるように。。
おかしいなぁ。お金ないんだけどなぁ。
家がせまいので、サーバマシンから物色中。シャープのパーソナルサーバとか、AOpenのベアシステムとか。。Macの新作でも、お友達ブログでそういう話題がでてますね。

30. ヨコハマ買い出し紀行

ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)

ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)

ほっと一息

例えば旅行から帰って、わが家の玄関で、ほっと一息。例えば飲み会の騒ぎから抜け出し、寒空の中、ほっと一息。例えば一日の仕事を終え、夕方にお茶して、ほっと一息。
本作は、いろんな「ほっと一息」がいっぱい詰まったような漫画です。ストーリーに興奮して、一気呵成に読むものでもなく、しみじみ〜とした雰囲気を少しづつ楽しめる作品。
内容紹介です。いつかの未来。海面上昇した、ヨコハマ、武蔵野、ヨコスカ辺りが舞台。非常に人口が少ない(減った?)世界で、主人公のアルファさんは、郊外の喫茶店を細々と営んでいます。一日にお客さんが一人もこないことも。それでも彼女の日課は、愛車のスクーターに乗って、(コーヒー豆などの)買い出しにでること。彼女と周りの人々(ガソリン屋のおいちゃん等)との触れ合いと、「終わり」の後のようなこの世界の謎が、少しづつ、少しづつ語られる物語。
いちおうSFです。主人公のアルファさんは、見た目は全く素敵なお嬢さんの、アンドロイドであったりします。また、高度な文明の名残などもかいまみれます。だけど、それらを全く気にせず、美しい風景描写に和んだり、静かなたぞがれの雰囲気に浸るだけでも独特の魅力をもつ漫画です。
AKIRA(1) (KCデラックス)
世界観でリンクすれば、『AKIRA』や『エヴァンゲリオン』が、なにかの「終わり」、またはその前後を描いた作品であるとすれば、さらにそのしばらく後の世界、「終わり」の後のたそがれの中でも、それでも静かに生活していく人々を描いた作品です。
新世紀エヴァンゲリオン (9) (カドカワコミックス・エース)
おかゆ代わりにどうぞ。

SFらしくないSFリンク

とても雰囲気があって、あまりSFらしくない本作。
ほのぼのSFで、そして雰囲気ある作品でまず思い出すのは、あさりよしとおの『宇宙家族 カールビンソン』。
宇宙家族カールビンソン 1 (アフタヌーンKC)
こちらは、ほのぼのした中にも不条理ギャグやブラックユーモアの毒がはいってますが、絵柄のかわいらしさ、風景のやさしさで、毒が相殺されちゃってる感じのもの。主人公のコロナちゃんがカワイイ。宇宙家族のお母さんは、マリモみたいな異星人なんですが、表情があってお母さんらしさがにじみでてる。不思議な作品です。
機動警察パトレイバー アーリーデイズ VOLUME 1. [DVD]
次に、ほのぼのが前面ではないですが、『機動警察 パトレイバー』のファーストOVA埋立地のじっとり暑い風景描いてたり。これまた近未来の設定だけどSFらしくないです。個性的なキャラがたっているドタバタコメディ。後の「劇場版2」などにも通じるシリアスなエピソードもあるけどね。。
これらの作品に共通するのは、SFの設定にたよってない、むしろキャラクターをひきたたせるうえでSFになってる感じでしょうか。みてるとSFは成熟してるんだなぁと思います。
ASIMOが走った! てのは現実だけど、現実が汚染されてるというか、もう馴染んじゃってますよね。ふとしたときに、「やっぱ無意味なんじゃ・・・」と思ったりもしたり(笑)。

たそがれる未来

とはいえ、SF的背景も意味深な本作に戻ります。
本作は、「一体、何が起きてこうなったんだ!?」というので、お話をぐいぐい牽引しているわけではないんです。むしろ「あぁ〜。何か起きてこうなったんやな〜。夕日きれいだな〜」てな具合。
少しづつ明らかになる本作の世界というのは、僕のあてずっぽうでは、次のようにリンクします。『エヴァ』が、首都機能が移転された中部地方でドンパチやって、合間に学校生活なんかあるなかで、本作に出てくる周辺の地方ではそれにすら気づかず、の〜んびりと海を眺めて、緩慢に、滅びていく、という感じなのです。
それでも人々は、静かに、だけど根をはって、植物のように生活している。そこで新たに生まれる思い出を大事にしている。こういうのが本作の魅力だと思います。
風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)
たそがれる未来の中で、それでも人が生きる様を描いているのでは、漫画版の『風の谷のナウシカ』がなつかしいですが、ちょと「人類への警鐘」的な面もあるし悲壮感が強すぎる。
一方で、本作の人々の様は、語られることが少ないためか、それとも生活が細やかに描かれているためか、非常にリアル。
本作のような世界でも、ほっと和める瞬間が迎えられること。やがてくるであろう静かな悲しみに、じっと耐えねばならないこと。これはまさしく、現実なんだと思えてくるのです。

29. 王立宇宙軍 オネアミスの翼

王立宇宙軍?オネアミスの翼? [DVD]

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新世紀的物語

新春になると、なぜだか思い出すアニメ。
今では、『新世紀エヴァンゲリオン』を制作したアニメプロダクションGAINAX の第一回作品と紹介されるものでしょうか。
TVでも何度も放映されました。。が、ビデオやDVDのノーカット版でみたほうが断然良いです。
内容紹介は、タイトル画像をクリックしてください。
エヴァ』は知ってるけど・・・という人に紹介するとすれば、「あの庵野秀明監督が、若い頃、ロケット発射の氷の破片を一枚一枚描いてるアニメなんだよ〜ぉ」というといいのかな。本作の絵柄のディテールの鮮烈さは、苦しみながらも使徒を退ける(途中までね)アダルト・チルドレンのよう。
NEON GENESIS EVANGELION vol.01 [DVD]
ノーカット版でみるのがオススメな理由は、カットされがちな短くも若々しい演出シーンが見れること、オープニング・エンディングのイラストがフルでみれること(←ストーリーを暗示)、そして、坂本龍一によるテーマソングの転調後もフルで聴けること(笑)。
本作は、あまり期待しすぎるのもどうかと思います。シンプルで、そしてちょと青臭い青春ストーリー。しかし、放つパワー含めて、実は新世紀的な前向きなお話です。

GAINAX リンク

今回は、GAINAXに関連の(だった)ヒトリンクで、簡単にまとめてみます。

本作では作画監督。『エヴァンゲリオン』の監督として有名。その後、実写作品を制作して、近作は、サトエリ佐藤江梨子が体を張ってる『キューティーハニー』。ちなみに漫画家、安野モヨコの旦那さん。
キューティーハニー [DVD] 働きマン(1) (モーニング KC)

本作ではプロデューサー。「オタク文化論」とかやって作家へ。一時期、「脱オタク論」とかで、なんとなく燃え尽き症候群?とも思ったんですが、最近は食玩プロデューサーとして、海洋堂と「王立科学博物館」を手がけてます。
http://www.startales.com/top.html

本作では助監督だそうです。平成「ガメラ」シリーズの特技監督。僕は特撮ファンではないですが、TVでみた、この人のもの凄い働きっぷりに驚いた。今度公開の監督作品『ローレライ』はフジテレビがスポンサー。『踊る大捜査線』の後継となるか。(ホンマカイナ)
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 [DVD] 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! [DVD]

本作での、パート多数のようです。『青の6号』『アニマトリックス』の監督。近作は、TVアニメ『巌窟王』です。個人的に今一番注目しているアニメ・映像監督です。
KADOKAWAオフィシャルサイト アニマトリックス 特別版 [DVD] id:mLink:20041118


もちろん他にも多数の監督、作家が係わってるのですが、気になる人達ということで。。

続くお話

とはいえ、本作の監督である山賀博之監督をリンクしないわけにもいかないか。本作の後、しばらく監督作はなく、近作は『アベノ橋魔法☆商店街』だそうです。
アベノ橋魔法☆商店街 Vol.1 [DVD]
僕は本作の続編(?)ともいわれる『蒼きウル』という山賀作品を、ず〜っと期待して待ってた時期がありました。経営者なので仕方ないけど、それが出なくて、そのうち『エヴァ』を見て、それで自分的には「アニメ終わった」感になりました。つまらないという意味では決してなく、表現面とかテーマで過剰にもう到達したように思ったのです。同時期、宮崎駿作品は『もののけ姫』だったしなぁ。
上記のリンク4人も、アニメからシフト、あるいはアニメにとらわれない作品づくりされてますよね。
エヴァ』以降、たまたま目にするアニメがどれも同じに見えたり、宮崎作品であっても惰性で見てる、というのがあります。(『ハウルの動く城』面白いんだけど、「終わってる」感を払拭するものではなかった)
ハウルの動く城 (1) (アニメージュコミックススペシャル―フィルム・コミック)
だけどそろそろ、ロケットがドンと発射して、使徒がズンと降臨した後の荒野に、新しくて健やかなアニメがまた出てきそうな気がしているんですけどね。そんな気持ちで、本作を思い出しました。